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13.03.05

インターネット普及によるメリットとデメリット

皆様がご存知のように、サブプライムローンの問題やリーマンショックから景気の衰退は眼に余るものがあります。

特に我々中古車販売業はそのダメージを大きく受け、経営者からの不満や愚痴が増えている昨今でございます。

この様な状況下で、この時代ならではの不満があります。それが、インターネットによるお問い合わせです。

現在のようにインターネットやメールが普及していなかった頃は、中古車をお探しのお客様は、雑誌などを頼りに、そのページに掲載されているお店の電話番号に直接コールをされました。「中古車雑誌を見ているのですが、この車まだありますか?」などとよく尋ねられたものです。我々スタッフは、そのお客様の話し方などから、冷やかしなのか本気なのかを見極めようと必死でした。

そして、そのお客様がご来店された際には「本当にご来店してくださった」と、励みになったものです。その励みとは、「買って欲しい」という気持ちが一番と言っても過言ではありませんが、その励みが後に「本当に着てくださったのだからこそ、満足させてみせるぞ」という気持ちに自然と変身(変化?)したものです。

インターネットから中古車を検索すると、本当にキレイな車も、、、キレイに見える程度の悪い車も、、、良心的な車屋さんも、、、程度の悪い車屋さんも、、、一覧でお客様の目に映るようになりました。

お客様はその中から気になる中古車を見つけ出し『在庫確認・見積依頼』をクリックし、思うがママの質問や見積を依頼されます。

ここからが現代の『車屋さんの本音』でございます。

メールからはお客様の顔が見えませんし、声のイントネーションも分かりません。

それを逆手に取るお客様が増えてしまったのです。「聞くのはタダやから・・・」、、、「会うわけじゃないから・・・」などと、営業マンの気持ちを考えていただけなくなってしまいました。

営業マンが「こちらの気持ちも考えて欲しい」などと思うのは良くないことかもしれませんが、過去のお問い合わせからご契約までを思い起こすと、、、シッカリと車のご説明をさせていただき、、、お見積の内容を分かりやすくご説明させていただき、、、少しだけかもしれませんが出来る限りお値段の交渉をさせていただき、、、そしてご契約していただく、、、というのが暗黙の中の一連の流れでした。

マイティ君の記憶に残るお客様からのお言葉

「お兄ちゃんを信用して契約するわ」

「買った後で何かあったらそのときは良くしてね」

この様に言われ、ご契約を頂いたお客様の顔は今も今後も忘れることはありません。

逆パターンの過去の一例ですが「転勤が決まり急に車が必要になりました。急いでいます。この車の見積を下さい。あと、詳しい状態も教えてください。」と、メールでのお問い合わせを頂きました。

マイティ君の率直な意見は「急いでいるなら電話のほうが早いんじゃないの?」です。案の定、そのお客様はその後の連絡をしてこられませんでした。

お客様方は本心を悟られないようにお問い合わせをされているつもりかもしれませんが、営業マンは皆様がご想像されているよりも、沢山その様な経験してきています。ですので、どれだけ仮面をかぶったとしても、ほとんどがお見通しでございます。

ただ、これだけは勘違いしないで下さい。インターネットやメールというものが、この世の中で悪いものではないということです。本来、使いやすく便利で皆様の役に立つツールでございますので、中古車探しのスタート地点として便利な入り口としてご利用いただきたいです。

特に一度、どなたかが使用された中古車ですから、スペックや写真だけでご判断なさるのではなく、そのお店・担当者・実際の車を貴方のその眼でご確認頂き、最高の1台をつかみ取って頂くべきです。

このお話は我々、中古車販売店に限らず他のどのような商店さんにも当てはまると思います。

 マイティ君も今後、何かを購入する際には色々な意味で気をつけていくつもりでございます。

 是非、皆様もこの意見に賛成していただきたく存じます。

 そして、今まで当店マイティジャパンで快く、気持ちよく、ご契約を頂きましたお客様方。いつもお世話になり誠に有難うございます。今後とも末長いお付き合いを宜しくお願い申し上げます。

失礼致します。

 

2009.9.30 Mighty Japan 小谷 学