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13.03.11

ドライブ

子供の頃、日曜日になると父親がマイカーを洗車し、ワックスをかけ、室内を掃除機でキレイにする。最後に窓ガラスの拭き掃除をして終了と、いう光景をよく見かけました。

すべての洗車を終えると「車でどこかに出かけようよ」とオネダリしたものです。

特別な目的地も無く、ほんの少しだけでも助手席に乗り、出かける事にささやかな楽しみがあったことも覚えています。

近所のお兄さんや親戚達が免許証を取得したと聞くと、「ドライブ連れて行ってよ」というのが決まり文句のようでした。

 

それほど嫌がられることも無く、なんとなく、目的地の無いドライブへと。ユックリとした時間が流れ、ノビノビの様な、ダラダラの様な・・・そして、何気なくどちらかに立ち寄り、ソフトクリームを買ってもらったものです。 

先日お客様と、この様なお話になり今回の記事を作成しようと思いました。

高校3年生になると、週間ジャンプを買い続けていた同級生達も、中古車雑誌を買うようになり、休み時間や通学途中の会話が「免許とったら何に乗りたい?」などという会話が増えるようになりました。

そして、免許を取得すると、まずは父親の車に若葉マークを貼り付け、少し緊張しながらドライブに出かけたものです。

頻繁に立ち寄るところは、マクドナルドのドライブスルーと、バックスなどのカー用品店で、助手席に女の子を乗せる事もさり気ないステータスでした。

お財布は空っぽでも、いつも車はキレイで、ガソリンスタンドでの合言葉は「レギュラー¥1000-」だったような気がします。 

その「ドライブ」という言葉は死後なのでしょうか!?全くといっていいほどに最近では聞かなくなってしまいました。

当時の事を振り返ると、ご近所様のお車も、我が家の車もいつもキレイで、傷一つ無い状態でした。

ほんの少しでも傷が付くと購入した車屋さんに修理をお願いし、まるで車に傷があると体裁の悪さが罪悪感にも似たようでした。

最近では行き交う車達に、結構な割合で傷や凹みが見受けられます。「形あるものいつか壊れる」だとか「乗っていたら傷の一つや二つくらい付いてしまう」というのが当たり前のご時世になってしまったみたいです。 

 

傷や凹みの修理をすることも少なくなりましたし、子供達のお菓子などの食べ残しが足元に落ちていてもそのまま!

我々が子供の頃は、汚れた靴で乗車しようものなら大声で叱られましたし、車内を汚そうものなら、平手が飛んでくる事は想定内でした。 

不景気とガソリン価格の高騰のせいか、目的地以外への車でのお出掛けと、愛車への思いやりが無くなってしまったように感じます。

不景気って、人間のユトリまでもむしばんでしまうのでしょうか!?

違った視点からでございますが、現代の若者達の車離れは、現在のお父様とお母様が原因ではなかろうかと考えております。

大人になったら気に入った車を購入し、大切にし、キレイにするといった光景を眼にすることがなくなってしまった昨今、車は宝物ではなく道具へと変化してしまったのです。

テレビや冷蔵庫のように、車は一家に一台。車が自宅に届いた日には赤飯が出てきた時代は、もう来ないのでしょうか!?

これも不景気の仕業なのでしょうか!? 

時間とお金の使い方にユトリが出てくると、この不景気も無くなるのかなぁ~~~ 

 

不景気と呼ばれるようになり、共働きと、サービス残業が急増しています。そうなると、ご主人様が奥様を連れて出かける時間も少なくなるのでしょう。

あの時のソフトクリームが懐かしく感じます。

今ではソフトクリームも売れなくなってしまったりしていないだろうか!?

ソフトクリームでさえ購入しようとする意欲が無くなってしまうようでは、すべての産業・すべての商店が苦しくなるのも必然です。

先日、テレビ番組で大物タレントが面白い事を話していました。「昔はどんなに貧しくても、貧しさを自慢する人は1人もいなかった。たとえどんなに貧しくとも、お出かけ用の一張羅は必ずタンスにあり、お腹が出てきて、その一張羅が入らなくなると、その一張羅にあわせてシェイプアップをし、体系を維持したものだ。」「最近では、経済的にユトリが無い事を自慢し、旦那様のお小遣いを引き下げてでも主婦達は近所のランチへと出かける。」「そして、ブクブクと太ってくると、今まで来ていた洋服をタンスの奥にしまいこみ、安物の量販店へと新たに洋服を買いに行く。」

たいていの百貨店の1階のフロアーは女性向けの化粧品やアクセサリーが販売されています。そこでは不景気とは思えないほどの大盛況ぶりで、各階にある喫茶室やカフェではお買い物に精根尽き果てた女性たちが一息ついている姿をよく見かけます。

 

その頃、一家の大黒柱はお仕事先で靴底をすり減らし、汗水をたらし、お昼には数百円の牛丼やお弁当を食べ、空腹を満たします。

あろうことに、主婦達は我が家の車を選ぶ際に、お求め易いだけのお車をチョイスし、余った家計を、またランチや化粧品へとつぎ込むのです。

また、お出掛けをするのにも「ガソリン代がもったいない」だとかを理由に家族一致の外出さえ避け、ご自身のショッピングの軍資金をキープしている様にも感じます。

そして奥様達は、お1人で、もしくはお友達とデパートへ・・・。

そりゃぁ~、『ドライブ』なんて言葉は無くなりますよ!!

あぁ~、、、なんて世知辛い世の中なのでしょう。

この記事をご覧いただきましたご主人様!是非、ご家族とのコミュニケーションを大切になさってください。また、この記事に該当しない奥様方!!気を悪くなさらないようご容赦くださいませ。

たとえ月に1回のドライブで¥2000のガソリン代と子供達のソフトクリームの代金がかかったとして、その費用がそんなに無駄遣いでしょうか?

ご家族でのコミュニケーションが月の家計やお小遣いに響かない程度にできる事は沢山あると思います。

お勤め先で不景気を感じておられる昨今だと存じますが、小さな出費の積み重ねが、脱不景気へと日本経済を前向きにさせるのではなかろうかとマイティ君は信じております。

何もしなくて不景気なのでしたら、『ドライブ』から始めてみるのはいかがでしょうか!?そして、その道中で当店マイティジャパンへとお立ち寄り頂ければ更に幸いでございます。

マイティジャパンでお車をお求め頂きました皆様、また当店の『ひとりごと』をご覧頂いている皆様、いつもご利用頂き誠に有難うございます。

引き続き、皆様のお役に立てますよう精進してまいりますので、今後とも末長いお付き合いを宜しくお願い申し上げます。

失礼致します。

 

 

 

2012.6.6 Mighty Japan 小谷 学